約 3,942,924 件
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/116.html
カセドリア連合王国軍アマテラス~修練の書~ 第7話 戦闘 後編 自分の体を包んでいた光が消えていった。 気がつくと私は、仰向けに倒れていた。 周りの騒がしい声を聞いて、元の世界に戻ってきた事を実感した。 沙「私達、勝った……んだよね。」 ゼ「…うん。」 べ「勝ちましたね。」 不思議と勝ったという実感が沸いて来なかった。 しかし3人で話していると、段々嬉しくなってきた。 ス「いよう、結果はどうだったんだ?」 私達の所に、スモーキーさんが来た。 沙「勝ちましたよ、スモーキーさん!」 勝ったという言葉を聞いて、スモーキーさんは笑った。 ス「そうか。次の試合まで時間があるなら、俺たちの方の試合を見ると良い。」 そう言って、スモーキーさんに連れられながら、もう一方のクリスタルに向かった。 沙「今は誰と誰が戦ってるんですか?」 対戦しているチームが気になり、スモーキーさんに聞いてみた。 ス「ん?確か今の試合は、剣心のチームと張のチームだったはずだがな。」 剣心さんと張文遠さんのチームが対決している。 それよりも、教官達の試合がどうゆうのか見てみたいと思った。 戦っている様子はクリスタルに映し出されているようで、試合はもう開始していた。 両チームとも各職1名づつという状態で、膠着状態の様だった。 先に動いたのは、剣心さんのチームだった。 剣心さんが張文遠さんに、エミヤさんがのーくんでぃさんに、 アイさんが青りんごさんに近づいた。 剣心さんを迎撃しようと、張文遠さんがバルディッシュを振り上げた時だった。 急に剣心さんが方向を変え、のーくんでぃさんの方へ向かった。 剣「ごめんね張さん、貴方の怪力とまともにやりあう気は無いの。」 張「何ッ?!」 エミヤさんを弓で牽制していたのーくんでぃさんに対し、剣心さんが竜騰で切りかかった。 相手はエミヤさんだけだと思っていたのーくんでぃさんは驚き、 対応するのに少し時間がかかった。 の「なッ?!」 剣「悪く思わないでね、のーさん。」 のーくんでぃさんに対応する時間を与えず、剣心さんがのーくんでぃさんを斬った。 の「そん…な……。」 力なく倒れるのーくんでぃさんを、張文遠さんが受け止めた。 の「開始早々にやられちゃって、ごめん…ね……。」 そう言うと、のーくんでぃさんの体が光に包まれた。 そして、その光が消えたかと思うと、のーくんでぃさんが跡形も無く消えていた。 ス「のーくんでぃがやられたか。」 スモーキーさんがポツリと呟いた。 これで張文遠さんのチームが2名。 対する剣心さんのチームは3名。 人数の差が1名とはいえ、この状況では厳しいね。 両チームとも、再度間合いを取った。 剣「2対3になったよ。逃げるなら逃げても良いんだよ、張さん!」 張「この張文遠、一歩も退くわけにはいかんッ!」 そう言って張文遠さんは、アイさんに斬りかかった。 ア「のーさんがやられて頭が熱くなり過ぎなんじゃない? 地獄の業火で灰燼に帰せ、ヘル・ファイアッ!!」 確かにこの状況は、張文遠さんの暴走にも思えた。 しかし事態は、アイさんの考えている様には行かなかった。 青「そうゆう時は、こうするんです!」 青りんごさんが何を血迷ったのか、張文遠さんに向けてアイスジャベリンを唱えた。 そして見事に命中し、張文遠さんが氷に包まれた。 そこへ、アイさんのヘルファイアの炎が襲い掛かる。 沙「あれじゃ張文遠さんがやられちゃう、青りんごさんは一体何を考えてるんですか?!」 スモーキーさんに対して、どうゆう考えなのか聞いてみた。 すると、スモーキーさんが私を見て呟いた。 ス「見ていれば分かる。」 もう一度クリスタルを見ると、アイさんのヘルファイアの中から、張文遠さんが出てきた。 …まさかッ! 張「これを狙っていたのだッ!」 張文遠さんのバルディッシュが、アイさんの体を両断した。 そして、アイさんものーくんでぃさんの様に、光に包まれた。 エ「アイいいいいぃいぃいいッ!」 エミヤさんが、アイさんが完全に消える前に駆け寄った。 しかし、一刀両断にされたアイさんが喋る事は無かった。 張「仮想空間なのに、何を熱くなっている?」 エ「……張、てめえだけは許さねぇ!」 怒りが頂点に達したエミヤさんは、張文遠さんに襲い掛かった。 剣心さんと鍔迫り合いをしていた張文遠さんは、エミヤさんに対して無防備だった。 エミヤさんに気付いた張文遠さんは、無理やり剣心さんを弾き飛ばした。 そして、エミヤさんに向けてバルディッシュを振り下ろした。 当然避けようとするエミヤさんだったが、動きが止まった。 避けようとするエミヤさんの体を、青りんごさんが抑えたからだ。 しかしその抑え方では、青りんごさんも道連れになりかねなかった。 エ「離せッ!」 青「今です隊長、私諸共エミヤさんを斬って下さい!」 青りんごさんの言葉を聞いて、一瞬躊躇っていた張文遠さんがバルディッシュを振り下ろした。 沙「な、何で振り下ろせるの? 仲間じゃないんですか?!」 スモーキーさんが私の方を見た。 ス「相変わらず、お前は甘ちゃんだな。仲間だからこそ、斬るんだ。」 仲間の願いだから斬るの? どうしてそんな事ができるのか、私には理解できなかった。 張「これで…1対1だ。」 剣「負けないよ、張さん。」 1対1で両者ともウォリアー。 二人の戦いを見て、少しでも学ばないと! 張「犠牲になった部下の為にも、この張文遠、負けるわけにはいかんッ!」 剣「秘奥義・天翔竜閃ッ!」 二人が交差したかと思うと、張文遠さんが倒れた。 剣「これで…終わりね。」 この状況は、誰が見ても剣心さんの勝利だった。 その時だった。 私の隣でじっとクリスタルを見ていたスモーキーさんが、叫びだしたのだ。 ス「いつまで寝てるんだ、さっさと立てや、張ッ!」 すると、張文遠さんの指が微かに動いたように見えた。 そして次の瞬間、勝利を確信して張文遠さんに背中を見せていた剣心さんに対し、 張文遠さんが襲い掛かった。 張「遼…来々ッ!」 勝ったと思って油断していた剣心さんの体を、張文遠さんのバルディッシュが貫いた。 二「剣心チーム、全員脱落!よって勝者は、兵共の集いチームに決定ッ!!」 沙「…え、一体何があったんですか?」 驚く私を横目に、スモーキーさんが不敵な笑みを浮かべた。 ス「…やっと、面白くなってきたぜ。」 コソコソ|ω・`) byスモーキー
https://w.atwiki.jp/skygaleon_s/pages/1802.html
ぶっ壊れカード -- 2015-07-16 21 53 38 使ってて実際強い -- 2015-07-16 21 58 00 強いけどギミック組みにくいな ランキング上位相手だと安定しないしなかなか難しい -- 2015-07-17 18 36 17 禊祓持ちだから1積み威光ムナー+メタった上で2ターン目のフィールド確実に活かせるから強いな。 -- 2015-07-17 21 39 46 ANURカミムスヒオーロラムナーだと止まらないんだよなあ…しかしそれでもつよい -- 2015-10-13 17 49 48 だから恒浄いらないって -- 2015-10-29 10 19 09 元がアマテラスなんだから恒浄があるのは仕方ないだろ -- 2015-10-30 16 20 03 空から排出されるね テクニカルなテンプレが組まれそう -- 2015-12-08 21 36 53 なんだろう、単純には強いが組み合わせにくすぎて 単体のカード性能で殴り合うだけじゃ厳しくなってるからかな? -- 2015-12-14 09 08 32 さっき国家対戦で上手い使い方してる人がいたよ 元が優秀だからちゃんと組み合わせられれば現役でもいけるっぽい ああいう人がこれのテンプレ書いてくれたら面白そうなんだけどね -- 2015-12-14 11 39 44 優秀で性能が解り易いけどそれが逆にトリッキーなデッキを作るのを難しくしてる感じ 初心者が持ったら少佐まで行くのが楽そう、でもそこからはというと・・・ -- 2015-12-18 03 05 54 初心者で引いただけど、前列か後列スタートで適当に加速するか中列でフルアタくらいしか思い付かん カードが揃ってたらもうちょい色々あるんだろうが -- 2015-12-24 02 08 28 それなりに頼ってるアマツク使ったレシピはあるけどオリジナルだから公開するの躊躇う 苦心して作っただけに脳筋に丸パクリされたりするのが本当に嫌 テンプレが無いから情報提供すれば有益なのはわかってはいるんだけどな… -- 2015-12-24 08 52 31 アマ アポロンSR ペルセポネSR イワナガR ディアナR ヘルSR とかどうよ? 手持ちで強いんじゃないかと思ったのを組んでみた HP減ってる火力upとかとカマイタチ組ませたら良いかなとも思ったが、居なかったW -- 2015-12-25 02 52 49 ↑クソザコすぎワロタ -- 2016-01-01 10 59 41 ↑↑ペルがステ変貼れるから火力は足りそうだけど、AG17の鈍足で尚且つアマツク後列採用だとAG上げれないからロキ中列とかのAGダウン系入れてなるべく先手を取れるようにするといいと思う あとアポロとディアナがデッキコンセプト的にあまりマッチしていないから他に差し替えても良いかなと個人的には思った 例を挙げるとしたら、上段後列エレシュキガル+中列ロキ前列ペルセポネ・中段後列アマツク中列イワナガ前列キニチアハウ+とかかな ↑情報不足のページで当人なりに考えて提供してくれたデッキを改善案すら出さずにただ非難する脳内名人様はお帰りください -- 2016-01-02 02 24 06 あけおめー ありがとう、手持ちにいないから、来たらやってみたいな とりあえず、てもちが足りないW 今は アマテラス イシス 何か プロセルビナ ペルセポネ ヘル で即死反射に落ち着いた -- 2016-01-02 21 08 24 これ使ったデッキのページを作ろうかとおもったけど基本的に流行したデッキだけが載ってるから作っていいものか悩む -- 2016-01-12 08 57 42 クロノスとかテュポーン使ったアマツクなら流行の範囲内だろ、載せるのに悩む必要ないぞ -- 2016-02-21 21 31 21 ↑上2の者だけど、ランキング20以内=確実に流行しているデッキ=テンプレ設立推奨 だと思ってるからランキング外のステルス流行は私見だって言われそうで載せにくいんだよね -- 2016-02-22 08 26 58
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/164.html
カセドリア連合王国軍アマテラス~精錬の書~ 第2話 聖女王と反乱姫 家に帰ると、佐紀が新しく買った服を着ていた。 沙「ただいま。」 佐「おかえり!」 佐紀は服を自慢したいのか、どう?という感じで一度くるっと回った。 沙「似合うと思うよ。」 佐紀の頭を撫でてあげると、佐紀が笑った。 それから数日後、私は聖女王ティファリス様に呼ばれた。 「準備が整い次第、アズルウッド城に来るようにとの事です。」 沙「分かりました。」 私が部屋で正装に着替えていると、佐紀が入ってきた。 佐「今度は何処に行くの?」 沙「今日はティファリス様からのお呼び出しよ。」 佐「私も行く!」 沙「佐紀は駄目なの!」 私の言葉を聞くと、佐紀が少しだけ引いた。 どうやら強く言い過ぎた様だ。 沙「ごめんね佐紀、今日は私だけで来るようにって言われてるの。だから…。」 佐「…うん、無理言ってごめんね。」 残念がる佐紀をぎゅっと抱きしめた。 沙「ごめんね。次にベルから呼ばれたら、その時は佐紀も連れて行くからね。」 それを聞くと、佐紀が笑った。 そして私の部屋から出て行こうとしたが、扉を開けたまま振り返った。 佐「約束だよ!」 そう言って、扉を閉めた。 アズルウッド城に着くと、謁見の間に通された。 謁見の間にはティファリス様はもちろん、各国を治める王も居た。 その中には当然、ベルも居た。 私を見ると、小さく手を振った。 ベルが手を振るのを、隣に居たフレイヤ王が窘めた。 公の前という事もあり手を振らず、私も小さく会釈するだけに止めた。 「これより、星勲章授与式を行います。」 ティファリス様の前で跪き、頭を下げた。 テ「貴方のこれまでの功績を賞し、ここにフィフスの称号と星勲章を授与します。」 ティファリス様が近づいてきて、四つ並んだ星勲章の横に五つ目の星勲章を付けられた。 ティファリス様が星勲章を付けると同時に、拍手が沸きあがった。 テ「貴方のこれからの活躍を期待します。」 沙「はい。これからもカセドリアの繁栄の為に精進致します。」 星勲章授与式が終わると、各国の王達は謁見の間から出て行った。。 ベルが出て行く前に、佐紀がシュリッツ城に行きたいと思っている事を伝えた。 ベルは少し悩んだが、快く受け入れてくれた。 べ「良いですよ、あの子にはどれほど詫びても足りませんから。」 沙「佐紀はベルの事を怨んで無いわ。だからそんなに自分を苦しめないで。」 べ「そうだと良いのですが…。」 沙「大丈夫だよ。この5年間、佐紀は一度だってベルの事を悪く言った事は無いわ。」 べ「そうですか。」 ベルの表情が少しだけ明るくなった。 べ「それでは今度の休日にでも、城に来て下さい。」 沙「うん、そうする。」 フ「ずいぶんと仲が良いのね。今度は私の城にも来てね。」 何時の間にかフレイヤ王が隣に居た。 城に来てねって、私とベルを聞いていたのかな? よく見ると、首からあのロケットを付けているの気付いた。 沙「そのロケット。」 私が言うと、フレイヤ王がロケットを手に持った。 べ「そういえば前から気になってましたが、そのロケットの中身は何が入っているんですか?」 それを聞くと、フレイヤ王は笑った。 フ「知りたかったら私の城に来るといいわ。」 そう言って、謁見の間を出て行った。 それを見送った後、二人でヒソヒソと話だした。 沙「そんなにお城に来て欲しいのかな?」 べ「しかし気になりますね。あのフレイヤ王の考えを変えさせるほどの物…。 これは言われたとおり見に行くしかありませんね。」 沙「その時は佐紀も連れて行かないとね。」 べ「ではまた、私の暇な時に使用人を行かせますのでその時に。」 そう言って、ベルも謁見の間を出て行った。 テ「本当に沙羅さんはグリュンベルク王と仲がよいのですね。 少し庭を散歩しますが、ご一緒にどうですか?」 振り返ると、ティファリス様が近くに居た。 散歩? よく分からないけど断るのは辞めておこう。 沙「はい。ご一緒させていただきます。」 ティファリス様に連れられて、城の中の庭に向かった。 庭に着くと、まるで森にでも入った様な感覚になった。 テ「私が何度も城から出て森に行っていると、ウィンビーンが庭を造ってくれたのです。 私の為にこんな庭まで造ってくれるウィンビーンには、いくら感謝しても足りません。」 さすが、建国以来ティファリス様を支えて来た人だね。 だからこそ、ティファリス様の森が恋しいって気持ちが分かったのだろう。 それにしても、此処はまるで森の中みたいだね。 とてもお城の中とは思えない。 木々を見ると、元気な物や弱っている物も居た。 コノバショデハキガカワイソウダ。 珍しくエフリシアが嘆いた。 テ「この木は他の木と違い、弱って行く一方です。」 ティファリス様が弱っている木に水を与えてた。 キギノコエヲキイテアゲテ。 私は木に近づき、耳を澄ませた。 すると、木々の会話が聞こえだした。 木「こんな土壌で水をたくさん与えられては、根が腐ってしまう。 このエルフにはわし達の声が聞こえないのかのう?」 なるほど、水の与えすぎが問題なんだね。 沙「ティファリス様、その水を与えるのを控えてはどうでしょうか?」 テ「何故ですか?」 ティファリス様が不思議そうに尋ねてきた。 私はどう説明したものかと思ったが、素直に伝える事にした。 沙「木々は、お城の中の土壌で水をたくさん与えられては根が腐ってしまう。 そう言ってます。」 テ「沙羅さんは神霊達の心がわかるんですね! エフリシアもきっと貴方のような方だったのでしょう。」 コノコハムカシカラシンレイタチノコエガキコエテイナカッタ。 きっとエフリシアが特別だったんだよ。 エルフハミンナシンレイタチノコエガキコエテイタ。 そんな風に言っちゃ駄目だよ。 ティファリス様だって色々あったと思うし。 …ゴメン、スコシダマルワ。 そのままエフリシアは黙った。 ティファリス様と散歩をしていると、小屋の様な物が見えた。 テ「あそこで少し休憩しましょうか。」 沙「はい。」 小屋に入ると、テーブルと二人分の椅子があった。 テ「どうぞお掛けになってください。」 ティファリス様に促され、椅子に座った。 小屋を見渡すと、まるで家の様だった。 少しすると、ティファリス様がお茶を持ってきてくれた。 テ「お茶しか出せなくてすみません。」 沙「いえそんな、お茶を頂くだけでも嬉しいです。」 テ「そうですか、それは良かったです。」 沙「この小屋へはよく来るのですか?」 テ「はい。暇を見つけてはよくウィンビーンと此処に来ます。 そういえば、沙羅さんは諸王の間でもよく噂になっています。 皆さん自国にお誘いしたいようですが…。」 確かに、ベルから何度も自分の国に来て欲しいと言われたことはある。 しかし私はカセドリアの兵士だからと断ってきた。 でも本当の理由は、佐紀を匿う為だった。 そこをベルも理解しているのか、あまり強くは言ってこなかった。 ティファリス様はお茶を一口飲んだ後、悩む様な顔になった。 テ「何時になったら平和な世になるのでしょうね…?」 沙「僭越ながら申し上げますが、争いは争いしか呼ばないと思います。」 テ「戦は憎しみを生みます。わかっています…。でも、私にはすべき事があるのです!」 沙「はい。申し訳ありません。」 テ「沙羅さんは、自分が正しいと思ったことをしてくださいね。」 沙「はい。私は、自分が世界に光を齎す者だと信じてますから。」 お茶を飲み終わると、ティファリス様に一礼し小屋を出た。 そしてそのまま自宅へと帰って行った。 私は世界に光を齎す者…。 何故だがスモーキーさんの事が気になったが、それを振り払った。 私は私、自分が正しいと思ったことをするだけよ! 来週からテスト期間だぜ\(^o^)/ byスモーキー
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/112.html
カセドリア連合王国軍アマテラス~修練の書~ 第6話 期待 …あれから、3ヶ月経った。 朝はスモーキーさん達と一緒に訓練し、朝食を済ませた後に兵士育成機関で修練を積んだ。 ゼノ君は、動いている的にも命中させる事ができるようになった。 ベルクさんも完璧とまでは言えないけども、魔法をコントロールできるようになった。 そして私は、3ヶ月前と比べると幾分剣の腕に自信をもてるようになった。 いつものように朝の訓練をし、朝食を済ませて兵士育成機関に向かった。 二「全員、今日はグラウンドに向かってくれ。」 ニッシンさんの言われた通りにグラウンドへ向かった。 すると、何時もは別の場所で訓練をしている別のクラスの人達も集まっていた。 ゼ「奇遇だね、沙羅もグラウンドで訓練?」 べ「あら、沙羅さん達も教官にグラウンドへ向かう様に言われたんですか?」 気付くと、ベルクさんとゼノ君が私の近くに居た。 今日はどうやら全クラスでの訓練らしい。 そう思っていると、やふやふさんや他の教官達も集まってきた。 二「グラウンドにお前達を集めた理由は他でもない、3人一組になって戦ってもらう。 これが、今日の訓練内容だ。」 3人一組になって戦う? 他の生徒達がざわざわしていると、やふやふさんが前に出た。 や「詳しくは私から説明します。 この3ヶ月間、貴方達はそれなりに修練を積んできたと思います。 しかし、それはあくまで一人での修練です。 戦場は一人で戦うのではなく、皆で力を合わせて戦うのです。 それを体で理解する為に、3人一組になって戦っていただきます。 組む人を決めて、夕方までに私か他の教官に申請してください。 戦う組み合わせは、本日の夜に発表いたします。 尚、これから夜までの間は3人一組なら何をしても良いです。 一緒に訓練をするもよし、夜まで体を休めるもよし、好きにしてください。 それでは、解散。」 3人一組で戦う……、やっぱりゼノ君とベルクさんと組みたいな。 二人も同じ考えのようで、すぐに組む事が出来た。 そして、これから夜まで何をするかを話し合った。 ゼ「これから、夜まで何する?」 べ「じっとしているのもなんですから、訓練しませんか?」 沙「訓練と言っても今度の相手は人だよ、訓練の相手にちょうど良い人なんて居る?」 べ「だから、スモーキーにどうしたら良いのか指導…じゃなかった訓練をしてもらうんです。」 なるほどね、スモーキーさんなら経験も豊富だから良いかも。 近くに居たタナティエさんにチームを申請し、私達はスモーキーさんの部屋に向かった。 宿舎の廊下に着くと、何処からか声が聞こえた。 その声はスモーキーさんの部屋に近づくにつれ、段々と大きくなっていった。 ノックをして部屋に入ると、スモーキーさんの他にやふやふさん達も居た。 この前のゲーム盤で、張文遠さんとのーくんでぃさんが戦っていた。 ス「どうした、何か用事か?」 私達が入ると、スモーキーさんが話しかけてきた。 沙「夜まで皆で訓練をしようって事になったんですけど、何をしたら良いのか分からなくて。」 ス「そうか、やっぱりお前は仲良し3人組とチームを組んだんだな。」 スモーキーさんと話していると、突然張文遠さんが唸りだした。 張「ぬう…、進退窮まったか。」 の「さあさあ張さん、どうするの?」 盤上を見ると、張文遠さんの駒がのーくんでぃさんの駒に崖まで追い詰められているようだ。 のーくんでぃさんの駒は歩兵が少ないけども、レイスが居る為に有利になっている様だ。 すると、盤上を見たスモーキーさんが、張文遠さんに何か囁いた。 そして、張文遠さんが駒に手を伸ばした。 張「門に対してパニッシングストライク発動ッ!門を破壊だ。」 門の形をした駒が崩れ落ちると同時に、レイスの駒が歩兵の駒になった。 の「そんな、警戒はしていたのに?!」 張「この戦、貰った!」 のーくんでぃさんの駒がどんどん退いていき、それを張文遠さんが追撃している。 それを見たスモーキーさんとやふやふさんが、やれやれと言った感じの顔をした。 ス「…張、お前の負けだ。」 や「ですね。」 張「何を言う、見よこの勝ち戦を!」 そう言って盤上を指差すが、何かに気付いたようだ。 ス「やっと気付いたか。」 の「張さん、私があんな無様な撤退をすると思いましたか?」 その駒は、どこかで見たことがあった。 …あの駒は、キマイラ?! 張「何、何時の間に?!」 言い終わるか否かのタイミングで、ファイナルバーストが決まり、張文遠さんが負けた。 や「さすがは机上の戦術家ですね、見事な囮作戦です。」 のーくんでぃさんが照れくさそうな顔をした。 それとは対照的に、張文遠さんは俯いていた。 私が慰めようとすると、スモーキーさんが張文遠さんの頭を殴った。 ス「俺たちはウォリアーだ。盤上では負けるが、戦場ではソーサラーに勝つウォリアーも居る。 盤上と戦場とは違うぞ!」 すると、張文遠さんが顔をあげた。 張「……そうだな。この張文遠、戦場で遅れを取った覚えは無いッ! 待っていろスモー、今夜の戦いでは、必ずお主を倒してみせる!!」 ス「楽しみにしてるぜ、張ッ!」 張文遠さん達が部屋を出て行くと、やふやふさんがスモーキーさんに近づいた。 や「スモーキーさん、貴方にはやって頂きたい事があります。」 ス「何だ、隊長とチームを組めと?」 や「それもですが、詳しくは剣心さんから。」 先ほどからやふやふさんの後ろに居た剣心さんが前に出た。 剣「スモさんにやってもらいたいのは、 訓練人形零番の調整と新型訓練人形の戦闘テストです。」 訓練人形…私達が戦った人形の事だね。 戦ったのは零番って聞いたから、あの人形の調整か…。 今でも思い出すのは、自分と人形との明らかな実力の差だった。 ス「分かった、夜までにはしておこう。」 そう言ってスモーキーさんが部屋を出ようとすると、やふやふさんが呼び止めた。 や「調整のついでに、沙羅さん達の指導もお願いできませんか?」 指導という言葉を聞くと、スモーキーさんが振り返った。 ス「俺に沙羅達の教官を辞めさせたのは隊長のはずだが?」 や「それは謹慎期間中の事です。 沙羅さん達と貴方が一緒に訓練している事は知って居ます。 今更言う事では無いじゃないですか。」 やふやふさんがクスクスと笑った。 いずれはバレるだろうと思ってたけど、最初からバレてたなんて…。 ス「…分かった、なら沙羅達も一緒に訓練人形の戦闘テストをさせるか。」 や「いえ、新型の訓練人形の戦闘テストは沙羅さん達にやってもらいます。」 剣「スモさんと戦わせると破壊されちゃうし、それに新兵さん用の人形だからね。 あ、零番の調整はスモさんがしてね。」 やれやれといった感じで、スモーキーさんが溜息をつく。 私達はスモーキーさんに連れられて、人形の倉庫に向かった。 言われた人形を取り出すと、グラウンドへ持って行った。 ス「先に新型の戦闘テストだな。さて、今回は誰をベースに作ったのやら?」 胸にクリスタルを入れてスイッチを入れる前に、スモーキーさんが私達を見た。 ス「もしも負けそうになったらすぐに退け、俺が止めるから。」 沙「私はウォリアーです。例え勝てないと分かっていても、退く訳にはいかないんです! ゼノ君や、ベルクさんを守る為に。」 すると、スモーキーさんが私の頭を小突いた。 ス「味方の命も大切だがな、自分の命も大切にしろ!」 べ「そうですよ、沙羅さんが死んだら私は悲しいですし。」 ゼ「それは僕も同じさ。仲間が死ぬのは、僕には耐えられそうにないからね。」 ス「おら、お前ら準備しろ。スイッチ入れるぞ!」 「「「はいッ!」」」 三人の声が合わさった。 それぞれの準備が終わると同時に、スモーキーさんがスイッチを入れた。 三人で奮闘したが、結果は惜敗だった。 零番と同じとまでは行かないが、この人形も強かった。 ……まだまだ私達の修練が足りないのかな? 1回でも良い、皆で一緒になって喜びを分かち合いたい! その為にも、試合が始まるまでにできるだけの努力をしよう。 私はそう思った。
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/3781.html
アマテラス・ギア・グレンオー R 火文明 (6) クリーチャー:フレイム・モンスター/オリジン 5000 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から、コスト4以下の火のクロスギアを1枚選び、コストを支払わずにジェネレートしてもよい。その後、山札をシャッフルする。 作者:赤烏 フレーバーテキスト DMW-18 「アルケミア編I 錬金なる命」心は心に、陽は西に。冷えたブリヌイも燃え滓に。 収録 DMW-18 「アルケミア編I 錬金なる命」30/110 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/160.html
~首都アズルウッド~ ラウ君から裁判の結果を聞き、私は首都城門へと急いだ。 シュリッツ城の破壊については、証拠不十分という事でお咎めは無しだったらしい。 しかし、スモーキーさんは自分から首都を出て行くことにしたらしい。 城門を出ると、遠くにスモーキーさんの姿が見えた。 急いでスモーキーさんの所に向かった。 や「待ちなさい!」 スモーキーさんは振り返ると、いきなり頭を下げてきた。 ス「すまないな隊長、やっぱり俺は迷惑をかける男だったよ。」 や「意味がよく分かりません。納得のいく説明を要求します。」 私の追求に対し、スモーキーさんが苦笑いした。 ス「シュリッツ城の事件は、俺が起こしたんだ。 理由は、俺達の研究をしてたからだ。 そして何故首都を出るのかは、これ以上隊長達に迷惑を掛けられないからだ。」 や「…事件を起こした事は分かりました。 しかし私達は、これまで幾度となく苦難を共にしてきた仲間のはずです! それに、前回首都を追放された時だって一緒だったじゃないですか?!」 私の言葉を聞くと、スモーキーさんは目線を反らした。 ス「…悪いな隊長。隊長の夢見てた平和な世界ってのを、一緒に目指したかったぜ。」 スモーキーさんの言葉が終わると同時に、後頭部に衝撃を感じた。 や「…ッ!」 意識がだんだんと遠のいていく。 最後に見たのは、スモーキーさんの涙だった。 カセドリア連合王国軍アマテラス~鍛錬の書~ 第13話 繰り返す悪夢 後編 泣いている少女に幾つか質問をした。 自分の名前は覚えていないらしい。 そして、少女に家族は居ないらしい。 私は少女を連れてシュリッツ城に戻った。 事情を説明すると、ベルクさんは黙って頷いた。 ベルクさんが昔着ていた服を少女に着せた。 耳がばれないように、帽子も被らせた。 沙「私はこの子を連れて首都に戻ります。」 べ「…そうですか。」 そう言って、クリスタルを扉に当てた。 扉を開けると、そこは私達の部屋だった。 べ「私はこの事件の後始末をします。 知らぬ事とはいえ、少女に酷い事をした事を心からお詫びします。」 少女「……私はこれからどうなるの?」 少女が不安そうな顔で私を見る。 私は自分の家に少女を住ませようと思った。 沙「私の家に来ない?」 少女は少し躊躇したようだが、私の目を見て頷いた。 扉を通り、部屋に戻った。 宿舎を出て、自宅に向かった。 自宅近くに来た時、お母さんの了承を得ていなかった事に気付いた。 大丈夫だとは思うけど…。 家に入ると、すぐにお母さんが出てきた。 母「お帰りなさい、沙羅。」 お母さんは少女と私を交互に見て、不思議そうに話した。 母「その子はどうしたの?」 沙「お母さん、この子を家に住まわせて良いかな?!」 私の言葉に、お母さんは驚いたようだ。 しかし少し考えた後、笑った。 母「何か事情があるみたいね。…良いわよ。」 少女「よ、よろしくお願いします!」 母「おや、元気が良いわね。沙羅の小さい頃にそっくりね。」 少女を空いている部屋へと案内した。 沙「ここが、これから貴方が住む部屋よ。」 部屋を見ると、少女は喜んでくれたようだ。 少女はベッドに寝転がったり、窓の外の景色を見たりしていた。 沙「私はちょっとお母さんの所に行ってくるね。 少し待ってて。」 少女「はい!」 私は少女を残し、お母さんの所へ行った。 しかし私は、どう説明したら良いか悩んだ。 そんな私をお母さんは見ると、無言で頷いた。 母「無理に言わなくても良いわ。」 その言葉を聞き、私も無言で頷いた。 沙「お母さん、ちょっと宿舎まで行って来るね。」 少女を匿う為には、私がいつも傍に居る必要がある。 その為には、宿舎を出ないとね。 宿舎に着き、部屋へ向かった。 部屋に着くと、ベルクさんが荷造りをしていた。 べ「沙羅さん、私はここを出て行くことにしました。」 沙「…私もそう思っていたところです。」 べ「……そうですか。」 二人で荷造りをした。 先にベルクさんの荷造りが終わった。 べ「今回の事件は、元を糺せば私の父がアーシェスに研究を命じたのが発端でした。 よって父であるゲイル王を処罰するよう、聖女王に要望しました。」 沙「それじゃ、シュリッツ国を治めるのは?」 べ「王が処罰されるのです。その罪が私にまで及ぶかも知れません。 その時は…、シュリッツ国が消滅するだけです。」 沙「その時は、ベルクさんの助命を嘆願するだけです!」 私の言葉を聞くと、少しだけベルクさんが笑った。 そして、部屋の扉にクリスタルを取り付けた。 沙「ベル!」 扉を開けて出て行こうとするベルクさんを呼び止めた。 ベルと呼ぶのは、最初の自己紹介の時に言われた時から一度も呼んだ事は無かった。 べ「やっと…呼んでくれましたね。」 ベルクさんは振り返ると、また笑った。 べ「離れ離れになりますが、私と沙羅さんの心は…何時までも一緒です!」 そう言って、ベルクさんは部屋を出て行った。 目には涙を浮かべていた様に見えた。 私も急いで荷造りを終えた。 部屋を出ると、理奈さんに呼び止められた。 理「スモーキーさんが出て行く際に、これを沙羅さんに渡すようにと。」 そう言って、鍵を渡してきた。 どうやらスモーキーさんの部屋の鍵の様だ。 私はスモーキーさんの部屋に向かった。 スモーキーさんの部屋の前に着くと、張文遠さんが居た。 張「御主が持っているのは、この部屋の鍵か?」 沙「そうですけど?」 張「そうか。いや、何でもない。」 そう言って、張文遠さんは何処かに行ってしまった。 私は扉の鍵穴に鍵を通した。 鍵を回すと、鍵が開く音がした。 扉を開け、中に入った。 部屋の中は、綺麗に整理整頓されていた。 私は机の上にクリスタルが置いてあるのに気付いた。 私が近づくと、クリスタルが眩く輝きだした。 光が収まると、目の前にスモーキーさんが立っていた。 ス「よう。お前がこれを見てるって事は、俺はもう首都から居なくなってるって事だな。」 目の前に居るのに、何故首都から居なくなってる事になってるんだろう? 私はスモーキーさんに近づこうとした時、躓いてしまった。 スモーキーさんに向かって躓いたが、私の体はスモーキーさんを突き抜けてしまった。 沙「え?」 ス「ああ、言い忘れたがこの映像はクリスタルが生み出した幻だ。 触れたり、話しかけたりしても俺には聞こえないから注意しろ。」 なるほど。 私が近づいたら、クリスタルが発動するようにセットされてたんだね。 ス「お前にはまだまだ教えたい事や、話したい事がたくさんあった。 だがお前があの力に目覚めたのなら、もう俺が鍛える必要は無いか。」 あの力? スモーキーさんと戦った時に出た力の事だと思った。 ス「いずれは俺は、世界に闇を齎す事になるだろう。 だがお前が居る限り、世界が完全に闇に覆われる事は無いと信じている。 これをお前に返そう。」 そう言って、机に置いてある手帳を指差した。 沙「これは…。」 スモーキーさんがお父さんから盗った手帳にそっくりだった。 手帳を開いてみると、一枚の写真が入っていた。 その写真には、幼い私とお母さんが写っていた。 …なるほどね。 これを見てスモーキーさんは、私のお父さんを殺したと確認したんだね。 しかしそんな事よりも、首都にはもうスモーキーさんが居ないんだね。 軍事裁判で、前回同様に首都追放という判決が出たのかあるいは…。 私は手帳を抱えたまま、その場に泣き崩れてしまった。 ス「泣くなッ!」 …え? 私が振り返ると、まだクリスタルの映像は続いていたようだった。 ス「泣いてなかったら今のは笑えるな。 だがお前の事だから、きっと泣いてるんだろうな。 最後に、もしあの力が何なのか知りたければユグドラの所へ行け。 お前が本当に覚醒すれば、俺を越える事も可能だ。 次に会うときに交わすのは、干戈かもしくは乾杯か…。 願わくば後者である事を願うぜ。」 言葉が終わると同時に、スモーキーさんの姿が消えた。 そして、クリスタルも跡形もなく消えていた。 再び私はその場に泣き崩れた。 沙「甘ちゃんでいい、泣き虫でいいから…。 だから戻ってきてよ……スモーキーさん。」 新年初UP byスモーキー
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/143.html
カセドリア連合王国軍アマテラス~鍛錬の書~ 第4話 束の間の平和 スモーキーさんが軍法会議にかけられたという話を聞いた私は、宿舎に走った。 宿舎に着き、まっさきにやふやふさんの部屋に向かった。 やふやふさんなら詳しい事情を知っているかもしれないと思ったからだ。 部屋の扉をノックしても、返事は無かった。 そこへ、理奈さんが通りかかった。 理「どうかしましたか?」 沙「理奈さん、やふやふさんは何処に?」 理「先ほど副隊長格の皆さんと共に会議室の方へ…。」 沙「分かりました。」 私はそう言うと、一目散に会議室へ走った。 ただの隊員でしかない私が、会議の中に入って良いはずがない。 しかしそんな事よりも、どうしてスモーキーさんが軍法会議にかけられたのか知りたかった。 会議室の中からはやふやふさん達の声が漏れていた。 私はノックをする事も忘れ、会議室の扉を開けた。 すると…。 エ「よし、俺は決めたぞ!三日だッ!」 二「ほほう、後悔はしないんだろうな?俺の二日の方が現実味があると思うぞ。」 リ「何を言う、俺の即日の方が確実だろう!」 三日に二日に即日? どうやら何かの日数を言っているようだった。 そんな中、やふやふさんは私に気付いたらしい。 や「沙羅さん、何かあったんですか?」 やふやふさんは焦りも心配事も無いような顔をしていた。 ア「ダメよ沙羅ちゃん。会議中は副隊長以上じゃないと入ってはダメなのよ。」 沙「皆さんなんでそんなに余裕なんですか? スモーキーさんが軍法会議にかけられたっていうのに?!」 一瞬静まったかと思うと、全員が一斉に笑いだした。 私が訳が分からないといった感じで立っていると、やふやふさんが近づいてきた。 や「それぐらい分かってますよ。だからこうやって会議をしてるんじゃないですか。」 剣「そうそう。スモさんが軍法会議にかけられるなんてよくある事だよ?」 タ「まあでも、沙羅ちゃんは初めてだから気が動揺してるのかもね。」 軍法会議にかけらえるのがよくある事だからって、皆のこの余裕は何? 恋「何か混乱しちゃってるみたいだし、私が説明するね。 軍法会議といっても幅広くてね、重い物もあれば軽い物もあるの。 今回スモさんがかけられたのは、昨晩夜遅くにアズルウッドに帰ってきたからなの。 今カセドリアは盗賊とかが出てて、昨日も何処かの国に出たらしいの。 しかもその夜に帰ってきたから、賊の一味じゃないのかって疑われてるの。」 や「こうゆうのは何処の部隊でもあってるみたいなので、あまり心配はしてません。」 ヌ「それに、スモさんが無罪だって事は……貴方が一番知ってるじゃない。」 シュリッツ城を襲った賊を全滅させたのはスモーキーさんなのだ。 賊の一味であるはずがない。 私が納得したのを確認したのか、アイさんが話しかけてきた。 ア「ところで沙羅ちゃん、スモーキーさんが戻ってくるまでの日数は何日だと思う?」 沙「……よく分かりませんけど、明日には戻ってくると信じたいです。」 ア「分かったわ、それじゃ皆決まりね!」 や「当たった人にはプリン一週間分ですッ!」 リ「ちょ、全員が賭けたリングを総取りで決まりだったろ!」 タ「まあまあ、当たったらその人が望む物で良いじゃない。」 会議室を出た後、私が多目的クリスタルでベルクさんに話しかけた。 スモーキーさんが軍法会議にかけられたこと。 どうしてそうなったのかも説明した。 べ「…なるほど。分かりました、父に相談してみます。 ちょうど父も教官を呼び出そうとしてましたし。」 沙「うん…。まだ盗賊とかが出てるみたいだから、気をつけてねベルクさん。」 べ「はい。それでは、また後ほど。」 私は宿舎を出ると、自分の家に向かった。 家ではお母さんがお昼を作っていた。 母「おかえりなさい、沙羅。お友達の家の人に迷惑をかけてないでしょうね?」 沙「…うん。」 母「どうしたの、何時もの元気がないじゃない? 何かあったのかい?」 沙「何でもないよ。もうお腹ぺこぺこ、早く御飯にしよう。」 母「…そう、なら良いんだけど。何でも盗賊が出てるらしいわね、首都は安全だと思うけど。」 お母さんと二人で昼食をとる。 お父さんは私が幼い頃に亡くなったらしい。 だから我が家の食卓には、いつもお母さんと私の二人だけ。 それを寂しいと感じた事は無い。 スモーキーさんみたいな兵士になりたい。 そう思っていた。 私が兵士になりたいと言った時、お母さんは泣いた。 しかしお母さんの涙を見た時に、それとは別の事が頭を過ぎった。 今この瞬間にも人が死に、誰かが涙を流している。 私が兵士になったからといって、それが減るとは限らない。 ベルクさんと二人で城から脱出する時も、賊を斬った。 あの賊にも家族が居ただろう。 その人達は泣いたのかもしれない。 戦場に立てば、嫌でも戦わなければならない。 …私は、涙を増やしてしまうのかな? 夜になり、ベッドに横になっても、私はすぐには眠れなかった。 …私は、間違ってたのかな? そんな時だった。 不意にベルクさんの声が聞こえた。 べ「沙羅さん、聞こえてますか?聞こえたら返事をしてください!」 沙「な、何、どうしたの?!」 べ「やられました。まさか今夜も賊が来るなんて…。」 沙「賊が?!ベルクさんは大丈夫なの?」 べ「父は出て行ってるので、城の兵士だけでは無理です。 今は隠し部屋に隠れていますが、このままでは見つかるのも時間の問題でしょう。 沙羅さん、助けてッ!」 沙「分かったから落ち着いて、必ず助けるから!」 それ以降、ベルクさんは反応しなかった。 私はベッドから起き上がり、宿舎に向かった。 お母さんには友達が危ないとだけ告げた。 宿舎に着き、やふやふさんの部屋に向かった。 私だけでベルクさんを救う事は無理だと思ったからだ。 やふやふさんの部屋に着くと、一度深呼吸した後に扉をノックした。 や「はい、どちら様でしょうか?」 沙「沙羅です。やふやふさん、ベルクさんが!」 や「…とにかく中へ。」 部屋の中に通されると、部屋の中には副隊長格の人が数名居た。 張「御主も呼ばれたのか?」 二「まさか隊長、新兵を連れて行く気じゃないだろうな?」 や「どうやら私とは別の形でコンタクトをとったみたいです。 事態は急を要するようになりました。各員、至急戦闘準備をッ!」 「「「了解ッ!」」」 沙「私も行きます!」 ア「沙羅ちゃんはお留守番をしててね。」 剣「大丈夫だから。」 沙「でも、此処からシュリッツ城までは馬車でも数時間かかりますよ?!」 すると、やふやふさんがクリスタルを取り出し扉に付けた。 や「沙羅さん。もしも私達が2時間以内に戻ってこなかったら……、その時はよろしく。」 そう言って、皆は扉の向こうに消えていった。 扉が閉まった後に私が開けてみると、外には誰も居なかった。 1時間くらい経った頃、不意に扉が光った。 すると、やふやふさん達が帰ってきた。 や「只今戻りました。」 沙「あの…、ベルクさんは?」 私の言った事が聞こえなかったのか、やふやふさんは反応しなかった。 …まさか! 二「隊長!」 や「…え?あ、ごめんなさい。ベルクちゃんは無事よ。賊も全滅してたわ。」 沙「そうですか。」 しかし、やふやふさんの言った言葉が少し引っかかった。 ……全滅してた? 沙「あの…、全滅してたって?」 ア「さっ今日はもう遅いから、早く帰って寝なさい。」 張「うむ。では、各自解散という事で。」 や「事情は明日説明します。今日は帰って寝てください。」 明日説明するっという事で、私は宿舎を後にした。 帰り道で、ベルクさんと話してみた。 どうやら無事のようだった。 家に着くと、母はまだ起きていた様だった。 母「友達は大丈夫だったのかい?」 沙「…うん。やふやふさん達が迅速に対応してくれた。」 母「そうかい。夜も遅いし、早く寝なさい。」 ベッドに横になっても、やはりすぐには寝付けなかった。 いったい、シュリッツ城で何があったんだろう……。 ユグさん絵サンクスですッ! byスモーキー
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/24391.html
登録日:2011/08/15 Mon 02 23 18 更新日:2024/06/25 Tue 22 43 44 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 カードファイト!!ヴァンガード クラン クリムゾン サーカス ダークゾーン ピエロ ペイルムーン ヴァンガード 上級者向け 双子姉妹 団長 萌えクラン 鳴海アサカ 魔侯襲来より参戦した新規クラン。 黒い噂の絶えないCIRCUS集団。 主にソウルからのスペリオルコールを得意とする。 サーカス集団のイメージ通り、トリッキーな動きをするが、その分玄人向けなデッキである。 サーカス団らしく猛獣、ピエロ、ジャグラー、奇術師、調教師などをモチーフにしたユニットが存在する。 アニメでは鳴海アサカと美堂キリヤが使用 主に使用されるカードを紹介する。 ◇グレード3 宵闇の奇術師 ロベール P10000 イケメン団長 毎ターンのメインフェイズ開始時にSC@、デッキトップを確認出来る疑似アマテラス。 また、相手のG1以下のユニット全てをソウルに置く能力もある。 名前や雰囲気がどっかの屍揮者や冬の人に似ているが関係ない。 潔く、死んでから、出直して、くれたまえ バーキング・マンティコア P10000 Vに置かれた時一枚ドローし、手札から一枚カードをソウルに置き、後述するクリムゾンビーストテイマーがいれば自ターン中P+3000。 火力不足なペイルムーンにおいて爆発的な火力を叩き出せる可能性があるユニット。 ナイトメアドール ありす P10000 Rに存在する時に攻撃がヒットすれば、CB1でソウルに戻り、他のペイルムーンのユニットをコールする効果を持つ 可愛い イラストでは分かり辛いが建物を見下ろす程彼女のサイズはデカい(約50m弱) たちかぜやかげろうとの怪獣大決戦が期待出来る。 まさかの巨女。実はワーカロイド。 ミストレス・ハリケーン ゴールデン・ビーストテイマー P10000 Vに登場した時ペイルムーンのキメラをRにコールし、自ターン中前列のペイルムーンのパワーを+3000させる。 Rの攻撃を重視するペイルムーンにとって活躍が見込まれるユニット。 ただしソウル3枚という重い拘束持ち。 BBA ◇G2 ミラー・デーモン パワー8000。 ありすと同じ効果を持つ。 パワーは低いが、このカードとありすがいればコストが続く限り代わる代わるユニットをコールし続けられる。 クリムゾン・ビーストテイマー パワー8000 ソウルに自身がいれば自ターン中パワー+3000。 この娘がいればペイルムーンのパワー不足を解消する事が可能。褐色で巨乳で食い込みのエロい調教師の妹。 バーキング・ケルベロス パワー10000 ギャラティンと同じバニラアタッカー。 ナイトメアドール ありすやミラー・デーモンでスペリオルコールしておくと便利。 腹ぺこピエロ パワー9000。 アタックがヒットすれば一枚ソウルチャージ。 戦車もぐもぐ。 ジャンピング・ジル パワー9000。 ソウルからコールされたらパワー+3000。 設定上の能力は重力制御。 ポニーテール、巨乳、褐色。 ◇グレード1 ターコイズ・ビーストテイマー パワー6000。 ソウルにクリムゾンビーストテイマーがいれば自ターン中パワー+3000させるお姉ちゃん。 褐色で巨乳で尻がエロい調教師の姉。 ミッドナイト・バニー パワー7000。 このユニットがブーストしたバトル中、アタックがヒットすればカウンターブラストで自身をソウルに置き他のペイルムーンをコール出来る。 ミラーデーモンやありすと同じ効果。 7000ブーストと高い数値なので効果を使う機会は多いだろう。 スキル発動時のセリフは「暗闇に潜む暗殺者・・・姿を現せ・・・!」 巨乳でケモナーホイホイな見た目。 ダークメタル・バイコーン パワー8000。 バニラアタッカーのヤギ。 冥界の催眠術師 パワー6000。 ペイルムーンの完全ガード パープル・トラピージスト パワー6000。 プロモーションパックvol.3に入った娘。 登場した時他のリアガードをソウルに置き、ソウルからユニットをコールする能力を持つ。 手札で腐ったドロートリガーをG2、G3変えたり、ソウルに調教師(妹)を仕込んだりできる。 汎用性が異常に高い上に入手しにくいプロモなため、価格が大変なことになっている。 が、この度ブースター第7弾にて再録が決定。色違いではあるが格段に入手しやすくなったと言える。 巨乳で尻がエロく露出も高めな曲芸師 ソウルにこの娘と打点の高いユニットがいれば、ウサギさんをからめたコンボでブースト付き再攻撃が可能になる。 ◇グレード0 冥界の支配人 パワー5000。 ペイルムーンがライドした時、一枚ソウルチャージ。 FVで置かれるユニット。 効果は地味だが、クリムゾンビーストテイマーをソウルに置く事が出来ればしめたもの。 トリガーがソウルに落ちるのはご愛嬌。 ラーク・ピジョン 手札が0枚の状態でソウルからスペリオルコールされるガーディアン。 初のソウルからコールされるガーディアン。 最後の砦として使う事も可能で、相手の読みを大きく狂わせることも出来る。 サイレント・トムへの対策にもなるのがポイント。 その見た目はかなりシュールだが。 スパイラル・マスター ドロートリガー。 レインボー・マジシャン ドロートリガー二種目。 ブーストしたアタックがヒットすればSC出来るがパワーが低いため扱いづらい。 ダイナマイト・ジャグラー クリティカルトリガー。 お菓子なピエロ ヒールトリガー。 フープ・マジシャン スタンドトリガー。 この娘の登場でようやく防御面での不安は解消された。 幼女。 スカイハイ・ウォーカー 2度目のスタンドトリガー。 ソウルへ行く事によりダメージを一枚表にする効果を持つピエロ。 ロベールのメガブラストを狙いやすくなる。 ■このデッキの弱点 ユニットを連続してコールする事により連続攻撃が可能だがパワーがやや低く、後半になるとナイトメアドール ありすやミラー・デーモンの攻撃が通らなくなることが多い。 また、ソウルの質を求められるデッキな為、ランダムでソウルチャージを行っても、ギャンブル性が高く、超上級者向けクラン。 ぶっちゃけ、ソウルにクリムゾン・ビーストテイマーがいるかいないかで勝敗がきまる。 クラン設定 ダークゾーン出身の惑星クレイ全土で大人気のサーカス団。 構成員の大半は魔族で、その独特の演出で観客を魅了する。 しかし、ペイルムーンの公演が行われている国では、不審な死や行方不明者がでることが多く、黒い噂が耐えない。 とかいう、黒い設定の癖にサーカス構成員の設定は明るいものが多い。 (例:ジルは普段は普通の靴履いて生活している等) アニメ・漫画での活躍 アニメ、全国大会にて鳴海アサカが使用し、ミサキさんとファイトを行った。そしてアリスがロゼンジメイガスを握りつぶし勝利した。 漫画でも鳴海アサカが使用。負け犬男に首輪をつけて犬プレイをしながら登場。 三和「お姉さんハードだね」 注:少年向け雑誌ケロケロAです。 漫画オリジナルのカードを使用した。 ユニットにエロ可愛く、様々な属性の美少女やイケメンが多い為、人気は高い。 ロボ娘、褐色、巨乳、オッドアイ、双子、サキュバスなど しかし初心者向けとは言えケモナーと巨大娘はニッチなのではなかろうか。 この度、ゴールドトリガーキャンペーンの追加景品にテイマー姉妹が追加された。中々出ないけど、トリガー集めよう!! さあ、夜が来た!追記・修正の始まりだ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] トラピ使った最速クロスだの入れ替えだのトラピ起点にした戦略は喰らうとトラウマになった -- 名無しさん (2014-01-03 13 38 32) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/142.html
カセドリア連合王国軍アマテラス~鍛錬の書~ 第3話 不穏な晩餐会 後編 走り出して数分、前方に村が見えた。 しかし…。 キ「どうゆうことッ?!」 その村は赤く燃えていた。 どうやらこの村にも賊が来たようだ。 沙「賊がまだ残ってるかもしれないし、別の村に行きましょう。」 べ「いえ、このまま行きましょう。教官達が待っているのなら、他よりも安全のはずです。」 3人で村に入ると、まだ賊が残っているようだった。 「居たぞ、殺せッ!」 数名の賊が誰かに向かって襲い掛かった。 ?「まったくもう、さっさと逃げればいいものを。」 その人は私達の視界から消えたかと思うと、襲い掛かった賊全員が切り伏せられた。 「このままじゃ全滅だ。ほ、本隊と合流するぞ!」 残った賊は一目散にシュリッツ城の方へ向かって駆け出した。 キ「隊長、二人を連れてきました!」 隊長……やふやふさん? しかしその人はやふやふさんではなく、ヌアージュさんだった。 ヌ「お疲れ様…と言いたい所だけど、どうやらもう一人連れてきたみたいね。」 此処に居るのは、ヌアージュさんを含めても4人。 辺りを見回しても、他には誰も居ない。 ヌ「出てきなさい、そこに居るのは分かってるわッ!」 すると、村の入り口から使用人らしき人が出てきた。 …この人は?! ?「お嬢様、無事でしたか!」 私とベルクさんが会話している時に、気配も無く近づいてきた使用人だった。 ヌ「そこで止まりなさい!」 ヌアージュさんが武器を構えた。 ヌ「貴方が…アトラクナクアかしら?」 アト「あら、どうして私の名前が分かるのかしら?」 ヌアージュさんが無言で戦闘態勢に入った。 アトラクナクアと言われた人も袖から短剣を出してきた。 アト「誰かは知らないけど、邪魔するなら……殺すよ?」 言い終わると同時に、二人の姿が消えた。 不意に後ろから金属同士がぶつかる様な音がしたかと思うと、また別の場所で音がした。 キ「速い…。」 しばらくすると、二人の姿が現れた。 アト「貴方、結構やるじゃない。このスピードに付いてくるなんて。」 ヌ「よく言うわね、まだ本気じゃないくせに。」 アト「だって本気だしたらつまらないもの……すぐ終わっちゃうから。」 ヌ「…そう。」 アト「でもまあ…、面倒だから少しだけ本気出しちゃおうかな。」 そう言うと、姿が消えた。 すぐにヌアージュさんは反応したけども、間に合わなかったようだ。 アトラクナクアの攻撃が体を掠めたのか、腕からは血が流れていた。 アト「へぇ、あれを避けたの?凄いわ、尊敬しちゃう!」 アトラクナクアは冷たい笑顔でヌアージュさんを見ていた。 対するヌアージュさんの顔からは、余裕が無くなっていた。 沙「私も戦いますッ!」 私がそう言って近づくのをヌアージュさんが止めた。 ヌ「止まりなさい、貴方が出てきても無意味よ!」 べ「沙羅さん、ここは下がりましょう。」 キ「血気に逸っちゃ駄目!」 二人に言われて、私は二人の所へ下がった。 アト「安心しなさい沙羅ちゃん。彼女を始末した後は、貴方だから。」 ヌ「私には夢があるの、その夢が叶うまで、死ぬ訳にはいかないのッ!」 アト「よく言うわね、避けるのが精一杯のくせに。むかつくのよ、弱いくせに強がって。 夢ですって?笑わせないでよッ!夢ってのはね、叶わないから夢なのよ! もう少し遊んであげようかと思ったけど、気分が変わったわ。 次で息の根をとめてあげるわッ!!」 アトラクナクアの姿が消えた。 しかしヌアージュさんは避けようとしなかった。 そして……、アトラクナクアは民家の壁に飛んで行った。 何時の間にかスモーキーさんがヌアージュさんの前に立っていた。 ヌ「遅い!」 ス「悪い、賊を倒してたら遅くなった。 随分苦戦したらしいなヌアージュ、お前が血を流すなんて何年振りだ?」 ヌ「さあ?覚えて無いわ。」 二人が笑っていると、アトラクナクアが立ち上がった。 ス「沙羅達を頼む。」 ヌ「分かったわ。」 そう言うと、スモーキーさんはアトラクナクアと対峙した。 少しの間二人が睨み合ったかと思うと、アトラクナクアが動いた。 アト「邪魔をするなら……殺すッ!」 アトラクナクアがスモーキーさんに襲い掛かる。 しかしスモーキーさんは微動だにしなかった。 アトラクナクアのパニッシングストライクがスモーキーさんに当たった。 アト「……ッ!」 しかし、スモーキーさんを突き刺したはずの短剣に血はついていなかった。 そして、アトラクナクアの後ろにスモーキーさんが立っていた。 スモーキーさんが小声で何かを囁いたのか、アトラクナクアが振り返った。 アト「……理解できないわ。」 それだけ言うと、アトラクナクアは闇の中へ消えていった。 ヌ「…終わったのかしら?」 ス「賊は全滅したし、俺たちは宿舎に戻るか。 …っとその前に。」 スモーキーさんが私に近づいてきた。 すると、ベルクさんが私の前に出た。 べ「教官、沙羅さんを叱らないでください。」 しかしそんなベルクさんを無視し、スモーキーさんは私の前に立った。 スモーキーさんが手を振り上げた。 叩かれる! 私は目を瞑った。 しかしその手は、平手打ちでも拳骨でもなく、私の頭を優しく撫でた。 ス「…ったく、あんまり心配させるなよ。」 突然、目から涙が出た。 スモーキーさんの言う事をちゃんと聞いていれば、危険な目に会わなくて済んだのだ。 そして、スモーキーさん達にどれだけ心配をかけたのか。 ス「それじゃ、俺たちは宿舎に戻るか。」 ヌ「…そうね。キルシュちゃん、帰るわよ。」 キ「了解。」 3人が宿舎に帰ったので、私とベルクさんの二人だけが残った。 べ「賊は全滅したみたいですし、城に戻りましょう。」 沙「そうだね。」 二人でシュリッツ城の方へ歩いていった。 シュリッツ城前まで行くと、ゲイル王に迎えられた。 ゲ「二人とも無事で何よりじゃ。 それにしても、先ほどの兵士は何処に行ったのやら?」 べ「先ほどの兵士とは?」 ゲ「うむ。一時は賊に殺される寸前まで追い込まれたのだ。 しかしその時に、カセドリアの兵士と思しき兵士が現れて助けられたのだ。 褒美の一つでも渡したかったのだが、その後何処かに消えていったのだ。」 思いつくのはスモーキーさんだけだった。 沙「多分それは、スモーキーさんだと思います。」 べ「私も教官だと思います。」 ゲ「おぉ、二人の知り合いか。ならば後日呼び出すとしよう。 今宵は晩餐会という気分ではないな。ベル達の食事は部屋まで届けさせよう。」 二人で部屋に戻ると、部屋に置かれた鏡が目に入った。 その時始めて私のドレスに血がついていることに気付いた。 沙「ごめんなさいベルクさん。せっかく貸して貰ったドレスが…。」 べ「良いんですよ、ドレスの一つや二つ。沙羅さんが無事だっただけで十分です。」 その時、部屋の扉がノックされた。 扉を開けると、使用人が食事を運んできたらしい。 「お食事と代わりのお召物をお持ちいたしました。」 テーブルに食事が並べられている間に、私はドレスから普段着へ着替えた。 ベルクさんも泥だらけのドレスから綺麗なドレスへ着替えた。 食事を並び終えた使用人は、ベルクさんに一礼して出て行った。 料理人の人が腕によりをかけて作った料理なのだろう。 どの料理もとても美味しかった。 そしてその日はベットに入るとすぐ寝てしまった。 朝起きると隣にベルクさんが居て少し驚いた。 しかし女の子同士という事もあり、あまり気にしなかった。 朝食を済ませると、私は家に戻る事をゲイル王に告げた。 すると、シュリッツ城から首都アズルウッドまで馬車で送ってもらえる事になった。 ゲ「惜しいな…もしそなたが男だったなら、ベルの婿にしたいくらいじゃったのに。」 べ「少しの間、お別れですね。沙羅さんのお母様にもよろしくお伝えください。」 沙「それでは、失礼させていただきます。ベルクさん、またね!」 私は馬車に乗った。 馬車はゆっくりと動き出し、シュリッツ城を後にした。 早く家に戻らないと。 首都アズルウッドに着くと、馬車を降りた。 馬車の人にお礼を言い、私は家に向かった。 しかしその途中でゼノ君に会った。 走り回っていたみたいで、息がかなり乱れていた。 沙「どうかしたのゼノ君?またヌアージュさんに追われてるの??」 ゼ「ち、違うんだ…。き、教官が軍法会議に……軍法会議にかけられたんだッ!」 沙「……え?」 突然の報告に、私はその場で立ち竦んでしまった。 俺の運命や如何に!!(まて byスモーキー
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/12160.html
進姫命 トライアル・アマテラス ✪VR 水 7 クリーチャー:サムライ/ナイト 8000 ■エキサイト召喚―バトルゾーンに自分のクロスギアがあれば、このクリーチャーをバトルゾーンに出す時、エキサイトバトルゾーンに出してもよい。バトルゾーンにある自分のクロスギアがバトルゾーンを離れ、自分のクロスギアがバトルゾーンに1枚もなくなった時、このクリーチャーをバトルゾーンに戻す。 ■このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーがエキサイトバトルゾーンにあれば、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。それがこのクリーチャーのパワーより小さいクリーチャーであればバトルゾーンに出してもよい。 ■W・ブレイカー 作者:雁行彩 フレーバーテキスト 収録 CDMC-エピソード1「ダーク・ホース・ウォー」 評価 名前 コメント